つまりはそんなこと

   私には弟が3人います。

先日、5月20日はすぐ下の弟の誕生日でした。

その弟とは小さいころ特に仲が良くて、母からも「あなたたちの間にはなかなか入れなかった」と後々言われたほどでした。

弟とはいろんな楽しみを共有し、秘密を共有し、時間を共有し、私の中で弟の存在はとても大きな部分を占めていたのです。

私が進学によって家を出るまでは。

 

   私は大学でいろんな出会いをし、挫折も経験し、少し心を病みました。

実家に帰ってきた私はおそらく昔の私とは違ったのでしょう、家族の私に対する態度は以前と同じものではありませんでした。

弟も然り。

仲こそ悪くはなかったものの、もう以前のような関係を私達は築けなかったのです。

 

   人間関係は普遍性のあるものではなく、流動的なものです。

どんなに仲が良かろうと、それが永続することはありえません。

それに気づくまで私は結構時間を要しました。

弟と疎遠になったことは、どちらが悪い訳ではなく、おそらくはお互いの環境の変化と成長の過程にもよるものでしょう。

私は変わり、弟も変わった。

ただそれだけのこと。

 

   現在弟は県外で暮らしていて、あまり会うこともありません。

たまに実家に帰ってきたときに顔を合わせる程度ですが、今の私たちにはそのくらいの関係がちょうどいいようです。

それは、幼いころお互いに抱いていた感情からの卒業でもあるのでしょう。

つまりは成長の証。

仲の良かった昔を想って泣くのではなく、成長した相手を想い認め合う。

少なくとも私は、そんな新しい関係性を大切にして生きていきたいと思うのです。

コメントを残す